人気の記事:
1.ロボットが人間の仕事を奪う未来!それでも新しい技術を使いこなすべき!
2.カンブリア宮殿で紹介のイカ釣りロボとマグロ釣りロボが示す日本の未来!
3.植物工場が軌道に乗り始めている!日本の食の安全に貢献!

2016年01月31日

産業は特許だけでは守れない!科学技術の発展のために何が必要なのか?

科学技術が社会を変革してきたことは改めて言うまでも厳然たる事実です。化学、物理、医療などのこれまでの研究成果が生み出され、実用に移されなければ現在の社会はありません。これからも科学技術が人類にとって必要であり、頼りにするところであることは変わらないでしょう。

しかし、最近の日本の電機メーカーの苦境を見ると、最先端の科学技術を生み出す研究開発力と事業として利益を上げ続けることは別の話であることがよく分かります。研究開発には多額の費用がかかり、事業化した後に投資を回収し、利益を生み出せなければ、企業は研究開発を継続できず、結果として新しい科学技術を生み出すための研究開発が継続できなくなります。

新しい科学技術が世の中でに出てこなくなればそれは社会にとって大きな損失となりますので、リスクを取って研究開発を進めて素晴らしい成果を上げ、事業化した人を保護するために特許制度というものがあります。特許を取れば、排他的な権利が与えられ、他社が無断で実施することができなくなり、特許の所有者が独占的に利益を得ることができるという制度です。

しかし、昨今の電機業界の最先端の科学技術の動向を見る限り、特許を取得することで事業を守ることに結びついていません。もちろん特許制度そのものが無力ではないのですが、特許の権利が出願から20年しかないことに原因があります。

画期的な発明をし、基本特許を取得したとしても、それが製品化して利益を上げる頃には権利が残りわずかとなるか、場合によっては権利が切れてしまいます。通常は基本特許を取った後に、応用特許・周辺特許も固めて行くのですが、それらも数年から10年ぐらいにかなりのものが出願されます。つまり基本特許が切れてから数年で応用特許・周辺特許も切れてしまいます。

事業として成長してきた頃には、キャッチアップする側はかなりの技術が特許の権利切れで使えるようになってしまうのです。それが実際に起こったのが液晶ディスプレイです。液晶ディスプレイは1980年代がパソコン用などで製品が出始めています。つまり2000年には初期の頃の特許は期限切れになっているのです。特に製品が成熟して技術的な差別化が難しくなってくると、必ずしも最先端の技術を使わなくてもそれなりに売れる製品が作れるようになってしまいます。そうなると特許で事業を守るということはほとんど有効ではなくなってしまうのです。

そのような意味でも製品とは必ずコモディティ化するものなのでしょう。実際、液晶ディスプレイ以外の製品も急速に他国にキャッチアップされ、コモディティ化しています。これからの日本の産業力強化のためにはこのことを念頭において戦略を練らなければならないでしょう。




posted by アポロ at 20:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。